細菌性食中毒
発生は5〜10月の間が多い!
主な細菌性食中毒の性質と食材などをまとめてみました。
*ノロウイルスはウイルス性食中毒です



サルモネラ
潜伏期間  6-48時間 
(通常) (12〜24時間)
症状 39℃以上の高温、悪温、嘔吐、下痢、腹痛、頭痛 
原因食品
(代表的なもの)
 
卵焼、自家製マヨネーズ、マグロの山かけ、
レバー刺し牛肉刺身などの食肉食品
 
予防・殺菌 60℃15分殺菌 
 性質特徴 低温・乾燥に強い。少量菌で感染。 
カンピロバクター
潜伏期間  1〜7日  
(通常) (2〜3日) 
症状 主症状 発熱、倦怠感、頭痛、めまい、
筋肉痛、下痢他、血便(が認められる事も
原因食品
(代表的なもの)
 
 バーべキュー、焼豚、 サラダ、生水、
加熱不十分におこることが多い。
予防・殺菌 60℃15分で殺菌される 
 性質特徴 少量菌で感染。熱や乾燥に弱い 
腸炎ビブリオ
潜伏期間  4〜48時間
(通常) (12〜18時間)
症状 主症状 激しい腹痛、嘔吐、血便
下痢(上腹部激痛→水様性下痢)他
発熱(37〜38℃台)吐き気
原因食品
(代表的なもの)
 
刺身、すし、海水魚、魚介類などを
生食すること。野菜の一夜漬け。
予防・殺菌 60℃15分で殺菌される。真水に弱い。
 性質特徴 繁殖スピードが早い。塩分が好き。熱に弱い。
病原大腸菌
潜伏期間  4時間〜8日
(通常) (6〜72時間)
症状 下痢、激しい腹痛、鮮血、発熱、吐き気 
原因食品
(代表的なもの)
 
便や食肉による二次感染により、
あらゆる食品が原因となる可能性がある。飲料水。
予防・殺菌 75℃1分以上食肉は中心部まで十分加熱
 性質特徴 低温でも生きる。少量菌で感染。
ボツリヌス 
潜伏期間  12〜96時間
(通常) (18〜36時間)
症状 吐き気、嘔吐、下痢、視力障害(複視、眼けん下垂)、
嚥下困難(発声困難)、手足の運動麻痺(神経麻痺)、
意識は明瞭(重症の場合は死亡するケースもある)
原因食品
(代表的なもの)
 
いずし、真空包装の辛し蓮根、キャビア、野菜などの
自家製びん詰、ハム、そーセージ類など
予防・殺菌 80℃30分加熱
 性質特徴 熱に弱い。
ノロウイルス 
潜伏期間  8〜72時間
症状 発熱、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐 
原因食品
(代表的なもの)
 
しじみ、かき、かきフライ、アサリの和え物
予防・殺菌 洗浄と加熱
 性質特徴 少量菌で感染



細菌性食中毒予防の3原則
@ 細菌をつけない
・石鹸で手をよく洗う(細菌を洗い流す)
・包丁、まな板などの調理器具をよく洗う(細菌を洗い流す)
A 細菌を増やさない
・すばやく冷やす
  (菌の繁殖しやすい温度に長くさらさない)
・調理してからすぐに食べる
  (菌に汚染されていても増殖する前に食べてしまう)
B 細菌をやっつける
・ 十分加熱をする
  (菌が増殖していても加熱することによって菌をやっつける)

この3原則に注意して食中毒の多い時期を乗り切りましょう。