(28年11月)

    
 

日も短くなり冬にだいぶ近づいてきました。保育園では鼻水や咳を伴う風邪が流行しています。なかなか風邪症状が治らない・・なんていう報告を受けています。
また、手足口病がりすぐみ、こあらぐみで大流行しました。
今後は、インフルエンザの流行シーズンに入ります。うがい・手洗いの感染予防を徹底していきたいと思っています。



姿勢の話

先日、ぞうぐみのみんなへ「姿勢」についてお話しをしました。良い姿勢とは、背中を伸ばすこと。足を閉じること。座り方にも色々あること。正座・あぐら・体育座り・椅子に座るなどなど・・・

子どもたちは、きれいな姿で話を聞くことや、挨拶をする方がいいということがわかっている様子でした。その後、いろいろな姿勢の体験をしたところ、ひとつの発見がありました。意外に体がかたい!しゃがむこと(足をそろえて立ち、かかとを地面にぴったりとくっつけたまま座る姿勢)が出来ない子がいる!膝を少々広げれば座れる、かかとを離せば座れるようですが・・・しゃがめない原因は、足首がかたい=ふくらはぎの柔軟性がないという体質のようです。ケガをしやすいだとか和式トイレが出来ないといったことにも影響がありますので、日々ストレッチが必要です。ほかにも体を動かしながら色々な姿勢をとる体験をして楽しみました。


子どもがこの冬、注意しなければならない病気

この冬流行しそうな感染症を予想しています。特に新型ノロウイルスが話題になっています。
どれも風邪症状と似ています。
重症化しないよう早めの受診をして、しっかりと治すことが必要です。

ロタウイルス性下痢症

2歳以下の子が重症化する傾向にあり、入院治療が必要になることもあります。突然に激しい嘔吐と下痢が起こります。「白っぽい下痢」が特徴です。
嘔吐は1〜2日で治まりますが、下痢は1週間ほど続きます。

新型ノロウイルス感染症

従来のノロウイルスと症状や感染力に大差はないと考えらますが、免疫を持ち合わせていないため大流行する可能性があります。
嘔吐と下痢が繰り返すため体力の消耗が激しいです。軽度の発熱を伴うこともあります。

インフルエンザ

突然に悪寒や全身倦怠感、38℃以上の高熱、頭痛、筋肉痛などの症状が現れます。
特効薬がありますが、こじらせると気管支炎や肺炎、中耳炎を併発することがあります。低年齢ほどしっかりと治療をしなくてはいけません。

RSウイルス

38℃以上の高熱、鼻水、咳など風邪の症状が現れます。
〜2週間程度で治癒しますが、1歳以下は重症化しやすく気管支炎や肺炎などを引き起こす危険性があります。
ゼイゼイ・ヒューヒューする呼吸状態になったら入院治療が必要になるかもしれませんので早めに受診をしたほうがいいでしょう。


溶連菌感染症

自然治癒は望めない感染症で、丁寧な治療を必要とします。
多くは咽頭炎を発症し唾を飲み込むにも困難なほど喉が痛みます。高熱、発疹、イチゴ舌など特有の症状もあります。10日程度は、薬の内服をします。途中でやめてしまうとすぐに菌が増殖し長引いてしまいます。



イコプラズマ感染症

細菌でもなく、ウイルスでもない微生物です。突然発熱し、咳がでます。
乾いた咳から徐々に痰がからんだ湿った咳に変わっていきます。熱が下がっても咳は1か月以上続きます。多くの場合は、気管支炎程度で治まりますが、重症化すると、喘息発作や肺炎を併発する事があるので注意が必要です。